不妊治療で大学病院に通っていました。大学病院は大勢の先生が交代で診て下さいます。私は主治医から紹介された先生に掛かっていました。その先生は人気で、待ち時間も長いのです。午前中に受付をしても2~3時に診察ということも珍しくありません。もちろん、その時間になると診療室は別の先生の担当となるので、空いている診療室や待合室に移動ということも多かったのですが、先生は昼食休憩も取らず、診療を続けてくれていました。
ある日、きちんとした待合室ではないので、前の方の診療の声が聞こえてきたのです。先生には珍しく、少し怒っているようでした。内容は患者さんが性病に以前掛っていたのに、きちんと治療を続けなかったので妊娠しにくくなっている相談のようです。先生は「子供が欲しいなら、もっと自分のことを大切にしなくてはいけない」と諭すように話しています。本当に患者の側にたって下さるのだと思いました。
大学病院の先生は、交代で患者を扱うことも多いので、一人一人に向き合って下さる先生は本当に有り難かったです。